突然ですが、
「クラ」
という言葉をご存知でしょうか。
私は当然の如く知りませんでしたが。笑
「クラ」とは岩とか岸壁のことを指す方言なんだそうです。
いきなりですが、今回はそんな「クラ」を見つけに行って来たときのお話です!
みんなの味方 青春18きっぷ
夏休みや冬休みの大型連休の時だけ発売される青春18きっぷをご存知でしょうか。
ご存知の人の方が多いかとは思いますが、単純に遠くに出かけるときに使えば、
圧倒的な安さで
電車に乗ることができるんです!
簡単にご説明すると、日本全国のJR線の電車が5日分乗り放題になる切符ですね。
お値段は12,050円でした。
え、高くない?と思った方、
正直なところ、
めっちゃ安いんです!!
1日あたり2.400円なので、日帰りの場合は片道1,200円以上の距離なら元が取れる計算になります。
もちろん乗り降りし放題なので、
一駅ずつ降りてみるなんてことも出来てしまいます。
普段でも出来ますけどね。。笑
なので、電車に乗ってどこか遠くに安くお出かけしたいという方にはもってこいの切符になってます!
ただ、あくまでも在来線の乗車券として使えるので、新幹線とかに乗る際は特急券とかが必要になるかと思います。
説明が長くなってしまいましたが、そんな18きっぷを使って真夏の群馬へ行ってきました!
まあ何より朝が早い。
日帰りで遠くに行く場合、当たり前ですが朝一で出掛けなければ戻ってこられなくなってしまいます。
現地での時間や乗り換えの都合上、基本的に始発から活動を始めます。
寝坊したらもう終わりです。笑
始発は人も少ないですし、後々車内で爆睡をかまします。そこで寝不足解消です。
この日は東京駅から高崎までがかなりの距離だったので、しっかり寝てたような気がします。

はじめまして。
ここはどこですか?
と思うくらいの場所までたどり着いてしまった感がすごかったです。
都内じゃ見られないレトロな電車に揺られてまずは水上まで。

そのあと長岡行きの電車に乗り換え。
セミがうるさいくらい鳴いている夏のど真ん中に
この写真はどこかおばあちゃんちに帰省するためのワンシーンかのような風情のある一枚となりました。
電車旅をしていると
いつの間にこんな遠くまで来てしまったんだ
と、急に我に帰ることがあります。
乗ってるだけで遠くへ連れてってくれる
素晴らしい乗り物ですね。
日本一のモグラえき

電車に揺られること4時間ほどで、目的地である上越線の土合(どあい)駅に到着しました。
「ようこそ日本一のモグラえき土合へ」と書かれています。
、、、モグラえき?
ってなりますよね?
燕もお出迎えしてくれたようです。

実は、出口はこの階段を上った先にあります。
モグラが掘ったような深さにホームがありますよ
ってことでしょうか。
おそらく改札からホームまで10分前後くらい。
真夏なのに電車が通り過ぎたときの風がかなり冷たかったのを覚えています。
もはや駆け込み乗車の概念すらない世界線
最寄駅には絶対したくない
いざクラ探しへ

駅から目指すは山の上!
ということで緩やかな坂道を登ってまいります。
途中、湯檜曾川と呼ばれる川がありました。
後ほどまたご紹介しますが、山から湧き出た水がそのまま川となったのでしょうか。
透き通っていてすごく綺麗な水でした。

当時のスマホで撮ったので画質があれですが、真ん中に見える電車が停まっているところが土合駅の地上ホーム
ここまでだけでもかなりの距離を歩いてきました笑
それにしても山合いに線路が敷いてあるこの景色がすごく趣深いですわ。
ちゃんとしたカメラを持ってればよかった。。

旧道の入り口で標高が750m
もうすでにかなり高いところまで来てたようで。

山道を歩いているとこんな看板が
「氷河のといき」
なんてオシャレなネーミングなんでしょう。
強くもなく弱くもなく、心地よくて真夏の時期とは思えないとても冷たい風で
文字通り不思議な冷気。
とても貴重な体験ができましたよ。
マチガ沢

やっとのことでマチガ沢にたどり着きました!
看板によると、
マチガ沢の出合いにはいくつかの宿が存在していたらしく、「町が見える〜」の名残でマチガ沢になったのだそう。
まさにその名の通り。笑
山々の緑と空の広さに圧倒されました。
一の倉沢

太陽が照りつける真夏の昼下がりの暑さに負けることなく、一の倉沢が見えるところまでやってきました!
写真は雲の間から神々しい光が差し込んでるところが写っていますが、
これはこれで神々しいですね。
雲が晴れて、山々がよく見えるようになると
お待ちかねの「クラ」がその姿を表します。

この写真で見られますかね??
右側が特に絶壁になっていました。
伝わりにくくてすみません。
写真で伝えることの難しさを改めて感じました。
山登りもそうですが、なにか辛く困難なことを乗り越えた後の絶景は、達成感とともに心打たれるものが非常に大きいと思います。
ここでみた景色を一生忘れることはないでしょうね。
というより、よく考えると始発から活動開始してるわけですからね。笑
それらも含めてどこかやりきったかのような達成感を味わいました。

余談ですが、最初の方でご紹介した湯檜曾川(ゆびそがわ)の上流から中流にかけてだったと思いますが、
水が透き通っていて、エメラルドグリーンの色をしていました。
夏の暑さには川の水の流れる音を聞いてるだけで涼しくなってきますねー。

夏らしい一枚で笑
しっかりと冷やしてきました
というわけで今回は「クラ」を探しに一の倉沢まで行ってきました!
正直、真夏の暑い日に超早起きで軽い山登りはかなりしんどかったです。笑
が、なにより夏の山々の雰囲気に圧倒されて、言葉が出ませんでした。
来てよかったと思える辛さ
とでも申し上げておきます。

帰りは水上で途中下車して、お待ちかねの水上温泉に。
疲れた後の一杯のように、
運動した後の温泉は疲れを一瞬にしてほぐしてくれる魔法のアイテムでございます。
そんなこんなで帰りの電車は爆睡。
長い長い一日がおわりましたとさ。
皆様もそんな一日を過ごしてみるのもいかがでしょうか!!